HSP 留学

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日本の研究力向上のために何ができるか①(研究室レベル)

大学院生のすえずです。

 

日本の研究力を強化するために何ができるか考えていきたいと思います。いろいろ考えてみると1つの記事に収めるには内容が多すぎたので、研究力強化の対策を3つのレベルに分けて、それぞれ記事にしたいと思います。1つ目は、研究室レベルです。研究室には、教授、准教授、助教等の先生方、秘書、博士課程、修士課程、学部の学生がいることを想定し、このレベルで改善できることを述べていきます。2つ目は、大学レベル。研究室レベルではどうしようもない大学組織についての改善案が主となる予定です。3つ目は、アカデミア全体レベル。ここは社会全体の意識を変えるレベルなので、実現するにはかなりの権限を持つ必要があるのですが(総理大臣になるとか?)、考えていきたいと思います。

 

今回は、1つ目の研究室レベルについてです。前提として、日本の現状のシステムを維持してきた結果、過去数十年の間に正解と比較して日本の研究力が低下してきたという事実があると思います。これを改善するための案であるため、現状のシステムを否定することが多いです。

 

 

改善策1:研究室の主戦力を雇う

 

研究室の主戦力を雇いましょう。研究を進める人に十分な人件費を出し、プロとして扱うスタイルにした方がいいと思います。

 

会社や組織において、従業員に給料を出さずに高い成果を得られるのでしょうか。基本的には活躍する人ほど高い給料をもらって仕事をしてもらっていると思います。例外として、サービス残業という言葉もあることから、日本ではタダで人を働かせることがある程度許容されてきた過去があります。ただ、大学ではこれが異常なほどはびこっています。異常です。金銭的なやり取りに関係なく、教授が上司で、学生が部下という関係が成り立っています。学費を大学に払っているのは学生であり、研究を進めるためのお金を取ってくるのが教授です。現状では、教授も学生もお金を出しているので、金銭のやり取りによる上下関係が明確に決まっていません。その結果、年齢や指導するのが教授である関係性から、教授が上司、学生が部下という関係ができました。日本の学生は教授の言われた研究をするというスタイルが定着し、今まで受け継がれてきてしましました。

 

自分が現在所属している大学ではある研究分野が非常に有名です。その分野の学生と話す機会があったのですが、研究成果を出しているのは優秀なポスドク助教の先生と言っていました。博士号取得直後の若い研究者に時間とお金を与えることで成果をあげることができているのでしょう。

 

ただ、日本の大学では、先ほど述べた通り、学部、修士、博士の学生に教育という名前でタダ働きさせて、何とか研究成果を出してきました。その結果、世界と比較した際の日本の研究力は低下してきました。研究成果を出すためには、博士学生・ポスドクをフルタイムとして、研究適性のある学部・修士学生にはリサーチ・アシスタントとして雇い、仕事として依頼するようにしましょう。今はまだ、年上の人のいうことを聞いていれば何とかなると考えている学生が多数派なので問題ないです。ただ、今後は大学卒業後の人生設計が多様化していく中で、年上の言うことを聞いていても自分の人生がうまくいく保証はないということに学生が気付くようになると思います。そうなると、教授の言うことを聞かずに卒業のための最低限の研究しかやらない学生が増えていき、現状の研究成果を出すために学生をタダ働きさせる制度はうまくいかなくなるのではないかと考えています。

 

将来にわたって日本の研究の質を保っていくためには、しっかりと給料を払って研究をする主戦力を確保する方向に転換していく必要があると思います。

 

 

改善策2:対等な関係を築く

 

教授と学生に対等な関係を築くことが、研究力向上につながると思います。今日本では博士学生に対して金銭的支援が充実してきているのですが、教授の言うことは絶対という雰囲気は依然として残っていると思います。高い成果を残すためには、心理的安全性を確保することが重要ということをGoogleが発表したという記事を見ました。この心理的安全性を研究の職場で確保するために、研究室内の人間関係はすべて対等であるべきだと思っています。これは、教授が学生に対して指示ができないというわけではなく、教授が学生に対してお金を払っている場合は、その金額に応じて学生に指示を出すことができます。これ以外の場合は、教授は学生に対して教育をするのであって、教授が自分の研究を進めるための駒ではないです。学生の興味を聞かずに、教授が一方的に指示することは、教授と学生の関係としては不適切だと思っています。教授は研究費を取ってきた場合は、博士学生やポスドクの給料として払うのが良いと思います。研究力が高い英米に比べて、日本のポスドクは給料が安いので、基盤AやBを取れば人を雇うことができるのではないでしょうか。若手研究者を伸ばすのであれば、科研費として人件費を含めるように制限をつけるべきだとも思っています。

 

また、研究室において怒る(叱る)という行動は対等な関係の構築を妨げます。日本の今の大学は研究機関ではなく、教育機関なのですが、学生に対して叱るという言葉を使いやすいと思います。ただこの叱るという言葉を使って、教授が自信の感情をコントロールできずに怒っていることをごまかさないでほしいと思います。これは教授と学生の間の関係だけでなく、教授と秘書、秘書と学生、先輩学生と後輩学生の間にも言えることです。何を言っても叱られない関係であることが、心理的安全性につながると思います。さらに、秘書と学生の関係は明確に示されるべきだと思っています。学生目線では、秘書の仕事の時間に対して、学生がどこまで使っていいのか(相談事も含めて)分からないです。秘書は教授に雇われていることが多いと思うので、秘書は学生に対して時間を使う義務はないはずです。

 

自分はメールをするときは誰でも「さん」か「様」を付けています。自分より年上と年下か、学年が上か下かに関係なくです。ただし、対面で名前を呼ぶときは徹底できていないので、もし自分が日本の大学で何らかのポストを得たら全員に対して敬称を「さん」で統一する予定です。

 

 

改善策3:契約を結ぶ

 

教授と学生の関係性を契約書によりはっきりさせた方が良いと思います。これは改善策1と2を実施するための具体的な解決策となります。学生は教授の奴隷ではないですし、教授も学生の面倒を見すぎる必要はないと思います。あくまで、研究を通じて構築された関係であるため、それ以外のこと(就活、研究室イベント、掃除等)に関しては、教授と学生はお体外に配慮しすぎる必要はないと思います。学生も飲み会の幹事や何かしらのイベントの取りまとめをする必要がなくなります。日本社会では飲み会が強制されなくなってきたと思うので、今後は飲み会等はやりたい人が音頭を取ってやればいいし、やりたくない人が理由なく断れる雰囲気作りが重要だと考えています。研究以外の事柄(学生の就活、掃除等)に関しては、大学が専門のスタッフを雇って、大学教授や学生の負担を減らしてほしいと思っています。日本の大学が研究力を向上させるためには、これまで何となくうまくいってきた曖昧な関係性に頼らない、新しいシステムが必要であり、そのために契約を結ぶ方向にシフトしていくべきであると考えています。

 

契約書を使うことで次のことが可能になります。お金で雇った博士学生が働かなかった場合には解雇すること、指導教員が学生にハラスメントをした場合には、その指導教員を大学側が指導すること、または指導教員を変更すること。

 

伝統だからとか、これまでうまく回ってきたから、という言い訳をせずに、論理に基づいて日本の大学システムが改善していくことを信じています。私は現在博士後期課程の学生ですが、現状の大学システムが変わらないのであれば、日本の大学に就職したいとは思いません。海外でポスドクとしてできる限り長く働きたいというのが今の希望です。

3カ月間の研究留学を通して感じたイギリスと日本の昇進、ワークライフバランス、街の環境の違い

大学院生のすえずです。

 

前回に続いて、イギリスの研究機関での研究留学の経験を通して気がついたことについて書いていきたいと思います。今回は研究以外の観点から、(1)昇進、(2)ワークライフバランス、(3)街の環境についてお話します。

 

(1)昇進

まず、日本の大学についてです。自分がこれまで見聞きした限りでは、ポスドク助教、講師、准教授、教授のポストを得るには、公募に応募することが基本であり、自分で積極的に動く必要があります。JREC-INというサイトにはアカデミアの公募情報が集約されており、研究者はこのようなサイトや大学のウェブサイトを通じて応募先を探すことになります。また、知り合いの教授の推薦でポスドク助教の職を得ることもあります。

 

一方で、学内での昇進に関しては、上層部から声がかかるケースが多いようです。この際、自分から昇進を希望することを明確に表明するのは、好まれない雰囲気があるように思います。教授や上層部が昇進者を決めるシステムでは、本人の自主性が反映されにくく、仕事を「やらされる」状況が生まれやすいと感じます。また、日本の大学では大学教員が「みなし公務員」であり、よほどのことがない限り解雇されないため、昇進後に積極的な改革が進みにくいという問題もあります。

 

一方、イギリスの研究機関では、博士課程の学生と教職員向けのメーリングリストがあり、昇進を希望する場合は自ら申し出るよう案内がされます。個人の意思を尊重する文化が根付いており、待っているだけでは何も起こらない仕組みになっています。自ら希望する職に手を挙げ、その意思が尊重されるシステムが整っている点が、日本との大きな違いだと感じました。

 

(2)ワークライフバランス

自分が所属した学科では、博士課程の学生部屋は土日に自動で鍵がかかる仕組みになっていました。これは、実験を伴わない学科だからかもしれませんが、学生の精神衛生にとって良い影響を与えているように思います。日本の博士課程学生には、休まずに研究しなければならないというプレッシャーを感じますが、イギリスでは強制的にオフの時間が確保されていました。

 

また、イギリスでは博士課程学生が2〜3週間の休暇を取るのは一般的であり、学科のメールでも「有給休暇を取得したほうが研究成果が向上する」との案内がありました。これは、研究機関が研究成果を第一に考えているからこその取り組みだと感じました。日本では「博士課程は苦労するのが当たり前」、「学生は長期休暇を取らない」といった風潮がありますが、この点は大きく異なります。 

 

(3)街の環境

イギリスの街に対して、私は渡航前は先進国のイメージを持っていました。しかし、実際に滞在してみると、地域によっては衛生状態が悪く、ごみが散乱し、悪臭がする場所もありました。私が住んだ地域は南アジア系の移民が多く、「ここはインドか?」と思うほどの雰囲気でした。移民が多すぎると文化の均衡が崩れることもあると実感しました。

 

また、生活費が非常に高かったです。私はAirbnbを利用し、月25万円の家賃で1ルーム(約5帖)+共有キッチン・トイレ・シャワーの環境で4人と共同生活を送りました。他の部屋はさらに高額で、最高で45万円/月という部屋もありました。自分が日本で住んでいるアパートは月4万円以下なので、その差に驚きました。

 

さらに、滞在中は打ち上げ花火が頻繁に上がり、昼過ぎから深夜2時まで続くこともありました。正直、騒音がひどく、ストレスが溜まりました。次にイギリスに滞在する機会があれば、絶対にこの地域には住まないと決めています。

 

交通面では、土日に電車が止まることが頻繁にありました。週末に外出しようとすると、最寄り駅の入り口のシャッターが下りていたり、電車が運休していたりすることが多く、移動に苦労しました。幸い、帰国日は通常通り運行していたので問題はありませんでしたが、土日に移動する際は注意が必要です。

 

総じて、イギリスの研究環境は日本と異なる点が多く、特に昇進制度やワークライフバランスの違いが印象的でした。次回の記事では、前回と今回の記事で書いた気づきをもとに、日本の研究力強化のために必要なことについて考えてみたいと思います。また、この記事からChatGPTによる文章の校正が入っています。自分は文章を書くのがあまり得意ではないのでAIにどんどん頼っていきたいと思います。

3カ月間の研究留学を通して感じたイギリスと日本の研究環境の違い

大学院生のすえずです。

 

久しぶりの投稿になります。留学に関しては2020年以来、5年ぶりの投稿になります。本当に時が経つのは早く感じます。

 

国際学会、ワークショップ、国際会議等で海外に行くことはあったのですが、まとまった期間(2週間以上)海外に渡航することはなく、記事にするネタがなかったので、投稿の間隔が空いてしまいました。今後、長期間海外に滞在することになったら、また定期的に記事を書けたらと思っています。

 

2024年に、3カ月程度イギリスのある研究機関に滞在し、研究をしてきました。これまでの1か月以上の海外滞在は、交換留学かインターンシップだったので、研究での海外滞在は初めてとなりました。交換留学では、大学の講義を受けるだけであり、あまり教授陣や事務の方と直接話す機会がほとんどありませんでした。しかし、研究留学では、受入研究者や事務の人とのやり取りが多く、その機関のシステムや雰囲気をより深く知ることができたと思っています。これに伴い、自分が所属している日本の大学との違いをはっきりと知ることになりました。日本の大学とイギリスの研究機関にそれぞれ良い点と悪い点があると感じたので、両国の研究機関の違いを書いていきたいと思います。

 

イギリスの研究機関では、研究を進める目的が日本の大学とは大きく異なると感じました。この研究の最終的な目的が異なることで、それぞれの国での研究機関のシステムに大きな違いが生まれていると思います。両国の違いをかなり大げさに言いますが、イギリスでは、結果を出すことに重きが置かれていると思います。一方、日本では、周りからの見られ方を取り繕うことが目的であると感じました。

 

イギリスでは、研究成果を出すために研究機関の体制が整えられていると思います。イギリスとEUの学生に比べて非常に高額な学費を支払う必要がある外国人学生に、学部や修士課程に外国人に多く入学してもらい、そのお金を使って、研究成果を出すために職員やポスドクを雇ったり、施設に投資をしたりしている感じです。

 

学生から学費を集めることで金銭的な余裕もあって、人員を確保できているのか、雑用や研究以外の用事が比較的少ない気がしました(自分がvisiting studentとして在籍しただけかもしれませんが)。日本では当たり前である学生自身が使用している部屋を掃除という習慣がありませんでした。自分の所属している研究室では、週一回の頻度で研究室の学生全員で掃除をしていたのですが、こういう小さな雑務がないだけでも精神的には楽になったと感じています。

 

日常生活での精神的余裕も日本に比べて多く感じました。お互いのプライベートの時間が確保されることが重要視されており、夜の集まりや飲み会が全くなかったのも非常に心地よかったです。自分が日本にいるときは、いつも夜の集まりや飲み会をどうやって断ろうかと考えていたので、イギリス滞在時はこのストレスがかなり減りました。イギリスでの指導教員とは、昼にランチを食べに行くことはありました。ランチを一緒に食べるくらいであれば、ほとんど負担には感じません。イギリスの研究機関は、博士課程の学生や教授陣の精神衛生が保護され環境づくりに力を入れていると思います。例えば、博士学生から指導教員への不満の声が出た場合は、学科のメーリングリスト(その学科の教職員・博士学生が入っている)で、博士課程の学生に対して適切な指導がなされるような注意喚起のメールが周ってきます。博士学生の教育をそれぞれの指導教員に任せてしまうのではなく、先生同士でもオープンに注意しあえる環境なのです。博士学生と教授陣が対等な関係であることも、学生のストレスを減らすうえでは非常に重要な役割を果たしていると思います。自分は初めてイギリスでの指導教員とランチを一緒に食べたときに、「対等な関係であることがよりより結果につながる」と言われたことをはっきり覚えています。学生が出張した場合にお土産を先生に渡すことを禁止するというポリシーもメールで周知されており、「指導教員が上」という意識を防止する仕組みが作られていました。

 

事務や先生方とは比較的気兼ねなくコミュニケーションを取ることができました。定期的に、博士学生が分野の異なる先生や事務職員とフランクに話せる機会が確保されていました。ミーティングのような形ではなく、立ち話的な感じです。博士課程の遊びの集まりに、事務の人や教授方を誘ったりすることもありました。

 

学生同士も先輩後輩という関係ではなかったです。学年という概念がほとんどなかった気がします。国籍が異なる人が集まっているので、学生同士はフランクにコミュニケーションを取るけど、なんとなく気を遣い合っている感じです。日本では、同じような背景を持った人(日本人)しかいない環境が多く、そのような状況で起きる馴れ合いをイギリスでは感じませんでした。国籍が異なる人が多く集まると、否が応でも、宗教や食事等の違いから互いを尊重しないと社会が成り立たなくなると思います。お互いに無関心だけど、うまく物事を進めるために積極的にコミュニケーションを取る(けん制し合う)環境だからこそ、ハラスメントがあった際に、遠慮なく指摘し合うことができる環境が整っているのではないかと思います。

 

指導教員と学生の関係に戻るのですが、日本に比べて博士学生の学生としての権利が尊重されていると思います。既に在籍している博士学生が、新しく入ってきた博士学生や修士学生に研究を指導することはなく、全ての学生が先生からの直接指導してもらえます。学生同士の研究の引き継ぎもないため、自分の研究により集中することができます。学生はお金を払って大学に在籍しているので、他の学生に研究を教える義務はないと考えます。日本では当たり前のように博士学生や先輩が新しく研究室に入ってきた学生や後輩に研究を教えているのですが、その構造自体がおかしいのです。もし教えるとすればポスドクがその役目を担うべきでしょう。指導教員のお金で雇われているポスドクに対して、研究室に入ってきた新しい人を教える業務も担うことも契約時に確認していれば、問題ないと考えています。当たり前ですが、ポスドクは博士号を取得しているため、教える側の質も担保することができます。このあたりをうやむやにして、これまで慣習に怠けてしまったのが日本の大学であり、日本の研究機関の研究成果が他国に比べて少ない理由だと考えています。

 

一方で、指導教員が博士学生に研究や他の学生への指導を強制させない代わりに、どれくらいで学位が取れるかはその学生次第です。誰も責任を取ってくれず、自己責任論的な側面が強いです。高額な学費を払えるなら長くいてもいいシステムなのです。この状況であれば、できるだけ早く学位を取得した学生は自ら精力的に研究を行うため、指導教員から学生へのハラスメントが起きにくい環境ができていると思います。イギリスでも、先生におおまかなテーマを決められて研究をしているので、必ずしも自分が好きなことを研究しているわけではないということを複数の学生から聞きました。しかしながら、結局のところ博士号は学生の自己責任なので、ある程度学生が興味のある好きな研究(博士号取得に向けてがんばれるテーマ)を自分で責任を持って進めることになるのではないでしょうか。指導教員としても、無理に学生を決まった年数で学生を卒業させなくてもいいはずなので(ここは自分の推測です)、学生に強制させる必要がありません。指導教員は学生に最大限成長して成果を出してもらうためのサポートを行っている感じです。指導教員がやりたい研究を進める上では、労働力として計算できるポスドクがいるので困りません(もちろんポスドクがいない場合もあります。この場合は、指導教員自身もプレーヤーとして研究するか、博士学生に少し頑張ってもらう感じにはなっていると思います)。学部生や大学院生の高額な授業料は、このポスドクを雇うために使われていると思います。ポスドクは将来の自分のポジションを確保するために、勝手にハードワークをする可能性が高いと思うので、日本よりもハラスメントは起きにくいのでしょう。この博士学生やポスドクが自らハードワークをするシステムが構築されているのです。このシステムを作った目的は、研究成果を出すことにあると思います。日本のように教授に強制される(怒られる)からやるのではなく、研究の主戦力である博士学生やポスドクが自発的に頑張るようなシステムが作られています。研究は競争であり、イギリスでは個人の権利が尊重される社会なので、その状況で最大限研究成果を出すために、このシステムが作られたと考えています。

 

イギリスの研究機関に関して、博士学生が持っていた不満もあげていこうと思います。事務職員の人数は十分確保されていると思うのですが、自分の記憶だと、彼らは全員パートとして雇われており、1週間のうち5日間毎日出勤する事務職員はいなかったと思います。そのため、博士学生から事務へ連絡しても返信がすぐに来ない場合があるそうです。さらに、自分の学科では博士学生の部屋があったのですが、共有デスクがいくつかあるだけで、各学生に割り当てられた専用のデスクはありませんでした。学生部屋に来たがデスクが足りずに、その部屋では研究ができないという状況に陥ることもありました。これにより学生が博士部屋を使うことをためらってしまい、学生間のコミュニケーションが減ってしまう要因になったと思います。また博士課程での在籍年数が伸びると、ストレスも増えていき、博士課程4年目か5年目にピークを迎えるという記事を読んだことがあります。当たり前のように3年で卒業できないイギリスの博士課程では、心的な負担が非常に大きく、苦しんでいる博士学生が多いことも予想されます。

 

イギリスパートが長くなってしまいましたが、ここから日本の大学についてです。日本では、結果(研究成果)よりやっている感じ(やった振り)が重要であり、周りから良い(やっている)と思われる活動をすること、が目的になっていると感じています。例えば掃除に関しては、自分たちで掃除をすることは確かにエライのかもしれないが、研究成果に直結するとは思えないので、掃除のような雑用を学生がするのは可能な限り少なくしたほうがよいと思います。研究に関しても、研究能力の高いポスドクや若手研究者に自由に研究させるのではなく、教育や大学運営で忙しい教授の雑務を助教が代わりにやってしまっているのです。そして、ポスドクを雇うための十分なお金もありません。以前、教授の給料は研究ではなく、教育と大学運営に対して支払われていると聞いたことがあるので、教授が大学運営や教育に時間を割いてしまうのはしょうがないと言えばそうなんですけどね。ただ、日本の大学は、研究成果を最大限出していくためのシステムや体制が整っていないように思えます。

 

また、日本では学年で先輩、後輩が決まり、それぞれが求められていると感じた(本当はやらなくても問題ないのに)役割を果たそうとして、やっているふりをしているのが日本だと思います。例えば、飲み会の幹事や寄せ書きは、飲み会をやりたいが幹事をして、寄せ書きを書きたい人が企画をすればいいのに、毎年慣例的に決められた学年の人が担当して、その学年の学生が笑顔で犠牲になるシステムに見えました。誰がやりたいのか分からない歓送迎会、寄せ書き、その他の恒例行事だけが残って、それが伝統だからやり続けています。日本は理由なく断る(予定はないが行きたくないから断る)というのが難しく、それをすると輪を乱したことになってしまうのです。個人的には、他人にそんな干渉しないで、お互い自由に好きなことをやろうよ、というのが本音です。

 

まとめると、これまでの慣習を守って、周りから良いと思われる活動をしているのが日本で、研究成果を出すためのシステムが構築されているのがイギリスという感じです。かなり自分の主観が入った主張なので、異論はあると思いますし、自分もこれからの生活の中でこの価値観は変わっていくと思います。博士課程の学生として研究する上でどちらが良いというのは、人それぞれだと感じます。物価が安く誰かに言われないとできない人に生活に関しては日本が良く、金銭的余裕があるか、奨学金を支援する団体から金銭的援助を勝ち取れるほど優秀で、自分で好き勝手やりたい人はイギリスの方がよいのかもしれません。

  

今回は、イギリスと日本の研究環境の違いに関して書いてみました。2つの国の違いを理解するための助けになれば嬉しいです。実際に海外の研究機関で研究をするまでは、日本とこんなに違うとは思ってなかったし、日本のシステムが当たり前だと思い込んでいたので、今いる研究環境を客観視することができたことは自分の人生にとってプラスだと思います。次の記事では、研究以外の観点から日本とイギリスの違いについて書きたいと思います。また、その次の記事で、自分なりに考えた日本の研究力を強化をするために必要なことを書きたいと思います。

6日分まとめて料理【夕食】#11

皆さんお疲れ様です。

大学院生のすえずです。

 

本日は、麻婆茄子、チンジャオロース、いんげんと鶏モモ肉の甘辛煮の3品です。一人暮らしをしていて、料理にはIHコンロを使っているのですが、ガス代が月5000円を超えてきています。水道を除く電気とガスの光熱費は、最近の世界情勢の影響でとても高くなってきています。節約をする必要性は分かっているつもりですが、料理にはいろいろ電気を使ってしまいます。料理の際の電気を大幅に節約することができるテクニックとかはあるのでしょうか?

 

2023年2月19日(日)#11

 

〇レシピ/材料

1. 麻婆茄子

park.ajinomoto.co.jp

豚ひき肉200g、ナス1袋、人参1本、玉ねぎ1個、ピーマン1袋、麻婆茄子の素

 

2. チンジャオロース

www.kurashiru.com

豚こま200g、赤パプリカ1個、玉ねぎ1個、タケノコ1袋、人参1本、チンジャオロースの素

 

3. いんげんと鶏モモ肉の甘辛煮

daidokolog.pal-system.co.jp

鶏モモ肉1枚、いんげん1袋、人参1本、タケノコ1袋、エリンギ1袋

 

〇完成した料理の写真

1. 麻婆茄子

 

2. チンジャオロース

 

3. いんげんと鶏モモ肉の甘辛煮

 

麻婆茄子とチンジャオロース用にピーマンが2袋必要だったのですが、1袋しか買っておらず、チンジャオロース分のピーマンがなく赤傾向の色の野菜しか使えませんでした。少し色合いがよくないですね。いんげんと鶏モモ肉の甘酢煮は安定の美味しさでしたが、味付けに少し物足りなさを感じました。あまりしょっぱくはしたくないのですが、味が薄いのもあまり好みではないので、自分にとって完璧な味付けを完成させるためにはまだまだ作っていく必要がありそうです。

6日分まとめて料理【夕食】#10

皆さんお疲れ様です。

大学院生のすえずです。

 

本日は、キャベツと豚ひき肉のマヨ炒め、肉豆腐、蒸し鶏もも肉の梅ソースの3品です。修論提出・発表が終わりいろいろ落ち着いてきました。忙しい中でも毎週日曜日のまとめて料理を続けることができて良かったです。

 

2023年2月12日(日)#10

 

〇レシピ/材料

1. キャベツと豚ひき肉のマヨ炒め

www.kewpie.co.jp

豚ひき肉200g、玉ねぎ1個、キャベツ半玉

 

2. 肉豆腐

cookpad.com

豚こま200g、エリンギ1パック、肉豆腐一丁、長ネギ1本、玉こんにゃく300g

 

3. 蒸し鶏もも肉の梅ソース

delishkitchen.tv

https://delishkitchen.tv/recipes/157614341338694035

鶏もも肉2枚、梅干し1パック、水菜1袋

 

〇完成した料理の写真

1. キャベツと豚ひき肉のマヨ炒め

 

2. 肉豆腐

 

3. 蒸し鶏もも肉の梅ソース

 

キャベツと豚ひき肉のマヨ炒めは味付けが難しいですね。マヨネーズの風味を残したまま、塩でちょうどいい感じに味付けをすることができれば良いのですが、この辺の塩梅がまだ掴めていません。蒸し鶏もも肉の梅ソースはすっぱいものが大好きな自分にとっては安定して満足できるレシピの1つです。肉豆腐に関しては、いつも糸こんにゃくを使っているのですが、それだと冷凍したときにしわしわになってしまうので、今回は玉こんにゃくを試してみました。冷凍をするとやっぱり食感が変な感じになってしまうので、今後はこんにゃく系は使わないで料理をしていこうと思います。

 

6日分まとめて料理【夕食】#9

皆さんお疲れ様です。

大学院生のすえずです。

 

本日は、肉じゃが、ピーマンとひき肉の甘辛丼、親子丼の3品です。毎週卵料理を食べようと考えているのですが、ゆで卵を作るのって時間もかかるしフライパンも使えなくなって面倒くさいですよね。最近、ゆで卵名人と卵殻むきをしやすくするための針を購入しました。卵を茹でるだけでなく、小さめの野菜を蒸すために使えるみたいです。これで料理の手順がより効率化され、料理時間の短縮につながればいいなと思います。

 

2023年2月5日(日)#9

 

〇レシピ/材料

1. 肉じゃが

cookpad.com

豚こま200g、じゃがいも1袋、人参1本、玉ねぎ1個、白滝200g

 

2. ピーマンとひき肉の甘辛丼

www.kurashiru.com

ひき肉200g、ピーマン、パプリカ黄、人参1本、玉ねぎ1個、生卵2卵、豆板醤

 

3. 親子丼

cookpad.com

鶏モモ2枚(480g)、玉ねぎ2個、舞茸1パック、卵4個

 

〇完成した料理の写真

1. 肉じゃが

 

2. ピーマンとひき肉の甘辛丼

 

3. 親子丼


ピーマンとひき肉の甘辛丼を初めて作ってみました。豆板醤を入れることでちょうどいい感じに辛くなって中華料理っぽくなりました。とても美味しくできたので、今後も定期的に作っていこうと思います。ただ、チンジャオロースのひき肉バージョンみたいな感じになってしまったので、チンジャオロースとは別の週に作っていこうと思っています。あと、少し量が足りなかったので、玉ねぎを1個追加しようかな。

 

 

6日分まとめて料理【夕食】#8

皆さんお疲れ様です。

大学院生のすえずです。

 

本日は、ナスと豚小間のトマト煮、キーマカレー、しっとり簡単よだれ鶏の3品です。ナスと豚小間のトマト煮としっとり簡単よだれ鶏は、このシリーズの#1にも出てきたレシピです。鶏肉、ひき肉、豚こまに関して、それぞれお気に入りの固定のレシピをだいたい6個ずつくらい用意しているので、今週ついに回ってきました。1人暮らしを始めて作ってきたレシピの中でお気に入りのものばかり残っているので、今まで出てきたレシピは全て好きなのですが、たまには新しいレシピに挑戦しようと思っているところです。週に1レシピくらいは新しいものを試していきたいと思っています。

 

2023年1月29日(日)#8

 

〇レシピ/材料

1. ナスと豚小間のトマト煮

mayukitchen.com

豚こま200g、トマトパック1個、ナス1袋、玉ねぎ1個、人参1本、しめじ1袋

 

2. キーマカレー

park.ajinomoto.co.jp

ひき肉200g、マイタケ1袋、人参1本、玉ねぎ1個、トマトパック1個、カレールー4個

 

3. しっとり簡単よだれ鶏

www.kurashiru.com

鶏むね肉2枚、ラー油、長ネギ1本、カット野菜2袋

 

〇完成した料理の写真

1. ナスと豚小間のトマト煮

 

2. キーマカレー

 

3. しっとり簡単よだれ鶏


修論提出直前の日曜日でかなり忙しかったのですが、いつも通り3品作ることができました。やっぱり料理は好きなので、どんなに忙しい時でも作りたくなってしまう気持ちがあります。キーマカレーはとても美味しいのですが、タッパに臭いと色が少し残ってしまうのがちょっと気になるところです。あと、しっとり簡単よだれ鶏のたれも同じ感じなので、食べ終わったらすぐにティッシュで拭き取っています。